団体交渉していた会社役員らを「殺すぞ」などと脅したとして、大阪府警警備部は１７日、暴力行為処罰法違反容疑で、大阪市西成区山王、中核派活動家、山口幸一（５７）と同市港区田中、同、斉道秀常（６６）の両容疑者を逮捕した。ともに黙秘している。

　逮捕容疑は、昨年１０月１３日、斉道容疑者が勤務していた同市港区の金属加工会社との団体交渉の席上で、同社の男性役員（６１）らに対し、「話にならん。そんな考えだったら社長を殺すぞ。地獄を見せてやる。われわれをどんな労働組合か分かっているのか。闘争するぞ」などと脅したとしている。

　斉道容疑者は勤務態度などを理由に年内で解雇すると会社側から通告されていた。昨年１２月には会社の警備員の足を蹴ったとして暴行容疑で府警に逮捕されたが、不起訴処分となった。

　大阪市天王寺区のＪＲ天王寺駅で１７日午後、３０代ぐらいの女性と乳児が電車にはねられた事故で、意識不明の重体で病院に搬送された女性が死亡したことが、大阪府警天王寺署への取材で分かった。乳児は女性の子供とみられ、意識はあるという。

　２人は１７日午後３時１０分ごろ、関西空港発天王寺行き快速電車にはねられた。ＪＲ西日本などによると、電車の運転士は「ホームから線路内に入る女性を見つけ、非常ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているという。

　新潟県南魚沼市のリゾートマンション「ツインタワー石打」の管理組合の管理費などを着服したとして、元理事長が告訴されていた事件で、警視庁捜査２課は１７日、業務上横領容疑で、横浜市青葉区しらとり台、同組合元理事長で無職、木村秀夫容疑者（６８）を逮捕した。「株や先物取引などに使った」と容疑を認めているという。

　木村容疑者は平成１１年１１月に理事長に就任。組合の預金通帳や印鑑を管理し、預金通帳の写しを改（かい）竄（ざん）して組合の理事会に提出するなどして、１０年以上にわたって管理費など数億円を着服していたとみられる。

　２６年１０月、不審点に気づいた理事会が木村容疑者を追及したところ、関与を認めた。同１１月に理事長を解任し、２７年１月に同罪で警視庁に告訴していた。

　逮捕容疑は２１年１０月～２２年１月、３回にわたり、組合の管理費２５００万円を自身や親族の口座に移し、着服したとしている。

　安倍晋三首相は１７日、茨城県古河市で３月下旬に始まる桃まつりをＰＲする「古河華むすめ」の女性らと官邸で会い、桃の花束をプレゼントされた。

　古河華むすめの米沢早紀さん（２２）から花束を受け取った首相は、同市も被災した昨年９月の関東・東北豪雨に触れ「大変な被害もあったと思うが、花が咲いて元気が出る。春の到来ですね」と、被害を気遣いながら笑顔を見せた。

　川村泰久外務報道官は１７日の記者会見で、米国と東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）による特別首脳会議が米カリフォルニアで開かれたことに関し、「米国とＡＳＥＡＮとの戦略的パートナーシップ強化がアジア太平洋地域の安定と繁栄にとって極めて重要であり、日本政府として歓迎したい」と述べた。

　会議で採択された共同声明「サニーランズ宣言」で南シナ海で実効支配を進める中国を念頭に航行の自由などの原則が盛り込まれたことについては、「紛争の平和的解決が言及されている」と指摘し、支持する考えを示した。