自民党の谷垣禎一幹事長（京都５区）は１２日、宮崎謙介衆院議員（同３区）が議員辞職願を提出したことについて「党京都府連の戦力を一つ失ったことは残念だが、それ以上に残念なのは若い議員をしっかり教育できなかったこと。慚愧（ざんき）の思いでいっぱいだ」と語った。

　一方で、「一人一人の議員の私的な行動を（党役員が）いちいち指導しなければならないことが非常に問題だ」とも指摘。「私生活の乱れが仕事の上でも大きなミスをした」と苦言を呈した。

　宮崎氏の辞職に伴い、衆院北海道５区補欠選挙（４月２４日投開票）とともに行われる見通しとなった京都３区補選への対応については「情勢を見ながら京都府連とも協議をしていかなければいけない」と述べるにとどめた。党本部で記者団に答えた。

　民主党の岡田克也代表は１２日午後の記者会見で、自民党の宮崎謙介衆院議員＝京都３区＝が不倫を認めて議員辞職を表明したことについて「どうしてこういう人が衆院議員でいたのか。大きな政治不信につながる。こういった候補者を擁立してきた自民党の責任は重い」と指摘した。

　また、宮崎氏の議員辞職に伴い４月に行われる見通しとなった衆院京都３区補選の対応に関しては、民主党の泉健太衆院議員＝比例近畿＝が「覚悟はある」と表明していることを明かし、「（泉氏の）支持者の理解が得られれば、泉氏を立てて戦うということは当然だ」と意欲を示した。

　高齢女性のバッグをひったくったとして、大阪府警生野署は１２日、窃盗容疑で大阪市西成区萩之茶屋の建設作業員、木下潤一容疑者（３９）を逮捕した。「間違いない」と容疑を認めている。

　逮捕容疑は１月４日午前１１時半ごろ、同市生野区林寺の路上で、歩いていた女性（８３）の背後から自転車で近づき、現金約９千円などが入ったショルダーバッグをひったくったとしている。女性は転倒したが、けがはなかった。

　同署によると、現場周辺の防犯カメラに木下容疑者の姿が写っていたという。

　菅義偉官房長官は１２日の記者会見で、今月２９日から大阪市内で開かれるリオデジャネイロ五輪の女子サッカーアジア最終予選をめぐる北朝鮮代表の入国について「申請があった時点で個別具体的に検討することになる」と述べた。

　日本政府が１０日に決定した北朝鮮に対する独自制裁では、北朝鮮籍者の入国を原則禁止にしている。

　ただ、菅氏は「過去には国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）の規約などを踏まえ、特別な事情にあたるとして北朝鮮サッカーチームの入国を認めた例が存在している」と話し、北朝鮮代表の入国を認める可能性を示唆した。

　大阪府南部で出店荒らしを繰り返したとして、大阪府警和泉署などは１２日、住居侵入や窃盗の疑いで、住居不定、無職、谷岡一成容疑者（２６）と同府岸和田市内の飲食店員の少年（１８）を逮捕、送検し、計７０件（総額約７９６万円相当）の被害を裏付けて捜査を終えたと発表した。２人とも「生活費や遊ぶ金がほしかった」と容疑を認めている。

　逮捕、送検容疑は、昨年６月、和泉市内の店舗兼住宅に侵入し現金９千円を盗むなど、昨年３～１１月に府南部の７市１町の飲食店や診療所などで、出店荒らしを繰り返したとしている。