2016
成瀬が今キャンプ初めて打撃投手を務め、バレンティンと山田を相手にチェンジアップ、カーブなど42球を投げた。「去年とは比較にならないほど状態がいい」。見逃しストライクは6球あり、10球以上打ち損じさせるなど仕上がりのよさをみせた。
フリーエージェント移籍した昨季は、不本意な3勝8敗。開幕ローテーション入りを争う位置にいるが、真中監督も「このままで終わってほしくない」と期待をかける。成瀬は「投げ込んで自信を取り戻したい」と意気込んだ。(浦添)
2016
ドラフト7位入団の中川(東海大)がフリー打撃に初登板。ギャレット、クルーズの両外国人へ直球を中心に投げ込み、ヒット性の当たりを数本に抑えた。
「制球ミスはできないが、コースに投げ切れば外国人でもしっかり抑えられる」と新人左腕は自信を深めた様子。大リーグ通算122本塁打を放ったギャレットは「球に切れがあり、いいボールを投げている。低めに投げようという意識も強かった」と中川をほめた。(宮崎市)
2016
昨季34セーブを挙げた西野が、ここまで順調な調整を続けている。8日は視察に訪れた日本代表の小久保監督の前で、カーブ、フォークボールと変化球も交えて約50球を投げ込んだ。「(第2クールの中では)一番良かった」と手応えをにじませた。
昨年はシーズン終盤の左足甲の骨折で、昨年11月に行われた国際大会「プレミア12」の日本代表に選出されなかった。「実戦からは遠ざかっているけど、アピールできた」と代表入りにも意欲を示した。(石垣島)
2016
DeNAのラミレス新監督が、初采配の紅白戦で目指す方向性を明確に打ち出した。「自分でサインを出したよ。7割は内角、3割は外角を要求した」
この日出場した4人の捕手にそれぞれ1イニングは任せ、1イニングでは球種もコースもベンチから指示。二回と五回の全球でサインを出した。「99%は成功、残りの1%は私のミス」と苦笑いしたが、攻撃的な内角攻めにはもちろん理由がある。
「経験上、内角は分かっていてもタフなコース。このチームは過去10年、内角を攻めきれていない。何かを変えないといけないんだ」
3年目の嶺井は「全球指示は初めて。これからすりあわせていきます」、ドラフト4位の戸柱(NTT西日本)も「いろいろな発見があった」と話す。「しっかりサインを理解してほしい」という指揮官の要求に応えることが、昨季は固定できなかった正捕手への近道でもある。「積極的に、ミスを恐れない野球をやる」。アグレッシブさこそ、ラミレス監督の“スタイル”だ。(芳賀宏)
2016
北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射で、石垣島でキャンプをしているロッテの練習にも影響が出た。午前9時34分ごろにミサイル発射を伝えるエリアメールの受信音が一斉に鳴り響くと、室内練習場などで行われていた早出特打の練習は即座に中止。選手は施設内での待機を余儀なくされたが、大きな混乱はなく、その後は通常通りの練習メニューが行われた。
当時はコーチとのミーティング中だったという伊東監督は「とりあえず何事もなくて良かった」と複雑な表情をみせた。
阪神のキャンプが行われている宜野座村では午前9時半すぎ、選手たちを乗せたバスなどが球場に到着したのを多くのファンが見守っていたところ、ミサイル発射の情報が届いた。
練習スケジュールなどには影響はなく、ほどなく落ち着きが戻った。