2016
宮内庁は9日、天皇、皇后両陛下が4月2~4日の日程で奈良県を訪問されると発表した。今年は初代天皇である神武天皇の没後2600年とされており、両陛下は橿原市にある陵で式年祭に臨まれる。
式年祭は神武天皇の命日とされる3日に行われ、天皇陛下、皇后さまの順に拝礼される。秋篠宮ご夫妻も参列される。両陛下はその後、神武天皇をまつる橿原神宮を参拝される。
4日には明日香村の高松塚古墳を初めて訪れ、隣接する高松塚壁画館で国宝の極彩色壁画のレプリカを見学される。
2016
菅義偉官房長官は9日の記者会見で、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを滋賀県の住民が求めた仮処分をめぐり、大津地裁が同日運転差し止めを命じる決定をしたことについて「当事者である関西電力の今後の対応を国として注視したい」と述べた。
原子力規制委員会の新規制基準に合格し、さらに稼働中の原発に運転停止を命じる司法判断は初めてだが、菅氏は「独立した原子力規制委員会が専門的見地から十分に時間をかけ、世界最高水準といわれる新規制基準に適合すると判断したものだ」と指摘した。その上で「政府としてはその判断を尊重し、再稼働を進める方針に変わりはない」と強調し、新規制基準のもとで再稼働を進める方針を改めて示した。
2016
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを滋賀県の住民29人が求めた仮処分で、大津地裁(山本善彦裁判長)は9日、運転差し止めを命じる決定をした。原子力規制委員会の新規制基準に合格した原発、さらに運転中の原発に対し、運転停止を命じる仮処分決定が出されたのは初めて。仮処分はただちに効力が生じるため、関電は運転中の3号機を停止させる方針。
決定は「福島の原発事故を踏まえた過酷事故対策についての設計思想や外部電源に依拠する緊急時対応、耐震基準策定の問題点があり、津波対策や避難計画にも疑問が残る」と判断。「関電は安全性が確保されているとの主張、説明を尽くしていない」とした。
2基は昨年2月、規制委の審査に合格。関電は3号機を今年1月下旬、4号機を2月下旬に再稼働させた。4号機は機器トラブルで停止している。
関電は「到底承服できるものではない」とコメント。今後、決定取り消しを求めて異議を申し立てる方針だが、異議が認められない限り、2基の継続的運転は困難となる。
双方の意見を聴く審尋で、住民側は「関電が想定した基準地震動(想定される最大の揺れ)以上の地震が起きる可能性がある」と主張。一方、関電側は基準地震動を超える地震が起こることは考えられないと反論した。仮に基準地震動を超える地震が発生しても「耐震対策を講じており、原発が危険な状態に陥ることはない」としていた。
同原発をめぐっては、再稼働前の昨年4月、福井地裁で再稼働を認めない仮処分決定が出されたが、同12月に関電の異議が認められ、決定が取り消された。住民側は名古屋高裁金沢支部に抗告している。
2016
維新の党の石関貴史国対委員長は9日の記者会見で、国連女子差別撤廃委員会がまとめた最終見解案に、皇位継承権が男系男子の皇族だけにあるのは女性差別だとして、皇室典範改正勧告を盛り込んでいた件に関し「皇室や王室は(各国で)国民の尊敬を集めている。国連や他国からそのあり方についてうんぬんされることではない。差別という話ではない」と強調した。
石関氏は「『(ご高齢の)天皇陛下がオーバーワークになられて大丈夫なのだろうか』とか、これを奇貨として国民の皇室に対する注意が喚起され、関心がより高まることを期待している」とも述べた。
2016
維新の党の石関貴史国対委員長は9日の記者会見で、「保育園落ちた日本死ね」という匿名ブログについて、「匿名だし、表現が行きすぎている印象は受けている」と述べた。一方、「過激な表現はいただけないと思うが、これが子育ての現状だということはこれを機会に認識していただき、有効な子育ての施策、本当に何が大事なのかを考えてもらいたい」と政府に善処を求めた。