2016
TBSは15日、報道番組「NEWS23」や「サンデーモーニング」に出演している岸井成格(しげただ)氏(71)=毎日新聞特別編集委員=が、「スペシャルコメンテーター」に就任すると発表した。4月1日付。
TBSによると、スペシャルコメンテーターは同局との専属契約で、番組の垣根を越えてさまざまな報道・情報番組に出演し、ニュースについて解説や論評をする。就任は岸井氏が初めて。「サンデーモーニング」などの報道番組に引き続き出演し、選挙特番などにも幅広く出演する。4月にリニューアルするNEWS23には、コメンテーターとして随時登場するという。
岸井氏は、毎日新聞で政治部長、論説委員長、主筆などを歴任。スペシャルコメンテーター就任について「報道の第一線で発信を続けていくことになった。その責任・使命の重さを自覚し、決意を新たにしていく」とコメントした。
TBSは、NEWS23のリニューアルの内容について「今後、発表する」としている。
TBSによると、岸井氏の新たなポストについては、「NEWS23」のリニューアルと併せて昨年秋から検討を始め、岸井氏とも話し合ってきたという。
その後、市民団体が11月中旬の読売新聞と産経新聞に、9月16日放送の「NEWS23」で「(安保関連法案の)廃案に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」とした岸井氏発言を、「(放送法の)重大な違反行為」とする意見広告を出した。
TBSは、岸井氏が番組内で見解を示すことについて「これまでも多くの視聴者に受け入れられており定着している」としており、今回の契約については「意見広告の前から話し合ってきた。岸井氏の発言とは全く関係ない」と説明している。【丸山進】
2016
韓国の女性4人組グループKARAが事実上解散することが明らかになった。15日、所属するDSPメディアが、メンバーのギュリ、スンヨン、ハラとの専属契約終了を発表した。ヨンジは同社に残り、ソロ活動をするという。
【写真】元KARAの知英 大人のフェロモンを発揮
DSPはこの日午後1時「パク・ギュリ、ハン・スンヨン、ク・ハラ専属契約終了の件」と題した声明を発表。「これまで9年あまり、DSPメディア所属アーティストとして当社と苦楽をともにしてきたパク・ギュリ、ハン・スンヨン、ク・ハラが本日1月15日付けでDSPメディアとの専属契約を終了することになりました」と報告。「これまでDSPメディアの所属アーティストとして共に歩んできたパク・ギュリ、ハン・スンヨン、ク・ハラは、お互いの発展のため専属契約満了と同時に他の分野でも幅広く活動することを決め、当社は彼女たちの今後に対し、惜しみない応援をおくりますとともに幸運を願います」とつづった。
さらに「ホ・ヨンジは当社の所属アーティストとして今後より良い姿をお見せするため、たくさんの努力をいたしますし、当社もまた最善を尽くして、ホ・ヨンジの成長を助けるつもりです」とヨンジのみは事務所にとどまることも表明している。
KARAは07年に本国でデビュー。日本ではギュリ、スンヨン、ハラに加え、ニコル、ジヨンというメンバー構成で、10年にシングル「ミスター」でデビュー。前方に突きだしたお尻を振る「ヒップダンス」が人気となり、大ヒットした。その後も「ジャンピン」や「ジェットコースターラブ」など次々とヒットを飛ばし、翌11年にはNHK「紅白歌合戦」にも出場。13年には東京ドーム公演も成功させた。
一方で、事務所との契約問題による分裂・解散騒動はたびたび起こった。11年にはスンヨン、ニコル、ジヨンの3人が専属契約解除を申し出る事態に。このときは全員が再契約する形で収束したが、結局、14年1月にニコルは脱退。さらに同年4月にジヨンも契約満了をもって脱退した。
残ったギュリ、スンヨン、ハラは再び2年契約を結んだ上で、ヨンジを加え、新たにグループ活動を再開。日本でも全国ツアーを行うなど積極的に展開してきた。
しかし、2年契約が切れる今年1月を前に、昨年末から本国では契約終了による解散が報じられており、最終的にこの日の正式発表にいたった。
なお、ジヨンは現在、日本の芸能事務所と契約し、「知英(ジヨン)」として女優活動。1月から放送している日本テレビ系ドラマ「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」(水曜後10・00)にも出演している。ニコルはソロアーティストとして本国を中心に活動している。
2016
国民的アイドルグループの解散報道が思わぬところに影響を及ぼし始めた。SMAPの解散を阻止するという名目で、2003年発売のシングル「世界に一つだけの花」の購買運動がツイッター上で展開されているのだ。
運動への賛同の声は拡散中で「#世界に一つだけの花」のタグを付けてファンがツイートしているほか、ネット通販サイトでは同曲のCDが品切れになるなどしている。
ただ、ネット上には今回の動きを疑問視する声も少なくない。<買うことが阻止になる意味が分からない>とする意見や、<いいカモだな>とSMAPの所属先であるジャニーズ事務所の収益になるだけ、などの声が上がっている。
逆に<ジャニーズ不買運動した方がいいのでは?><番組のスポンサーに嘆願書を送ったり、署名活動したり、ジャニーズ事務所にデモしたほうが効果的だと思う>と運動の方法を改めるべき、といった議論も交わされている。
購買運動推進派のツイッターには、CDの売り上げがきちんと計上されるよう、ランキングに加盟しているCD店で買うよう呼びかけているものもあり、運動の徹底を呼びかけるファンも多い模様。
SMAP解散騒動はどこまで波紋を広げていくのか……。
2016
SMAP分裂の決定打になったのは、昨年末のNHK「紅白歌合戦」だった。
スポニチ本紙の取材によると「分裂、解散騒動」のきっかけは昨年1月に、独立劇を主導した女性マネジャーがメリー副社長から週刊文春のインタビュー中に呼びつけられ「対立するなら辞めなさい」などと叱責(しっせき)されたこと。この記事が出たことで、権勢を振るったテレビ界で少なからず求心力を失っていった。
【写真】SMAP元メンバーでオートレース選手に転向した森且行
SMAPメンバーを引き連れての「独立」というクーデターに動き始めたのは8月頃。それから4カ月余、メンバーを1人ずつ説得する一方で、独立後も順調に活動ができるための土台づくりに動いていた。
そのうちの一つが、昨年70周年を迎えたNHKの長寿番組「のど自慢」。8月30日放送回に初めて生出演し、12・1%という高視聴率を記録。翌9月26日放送回では東日本大震災の被災地、岩手県山田町での収録に参加。メンバーが予選100組の歌を全て聴き、収録に出る16組を選び、客席600人全員と握手。お茶の間の感動を呼んだ一方で「なぜ今さらSMAPがのど自慢に出るんだ?」と臆測を呼んだ。今月11日にもチャンピオン大会に出演したばかりだ。
関係者によると、女性マネジャーは「民放テレビ局では“女帝”と恐れられたが、NHKに対してはそこまでの力はなかった。“独立後”を見越し、NHK側に大きな貸しをつくるのが狙いで、香取慎吾には番組の特別MCを何度も務めさせた」
そんな中、ダメ押しで狙ったのが「紅白歌合戦」の司会。番組側の意向もあって最初に木村拓哉という仰天プランを挙げたが、本人に断られて断念。そこでSMAP全員での司会を計画したが、ジャニー社長、メリー副社長、ジュリー藤島副社長ら事務所の代表権を持つ3者に確認せずに独断で動いていたことが判明。再びメリー氏の逆鱗(げきりん)に触れ、完全に退路を断たれた。
今後の行方が見えない分裂騒動。女性マネジャーはこの土台づくりの期間に、2020年東京パラリンピック大会の成功などを目的とする「日本財団パラリンピックサポートセンター」の応援役にもSMAPを就任させた。水面下で独立を画策しながら、4年以上先の国際イベントへの参加を確約していたことからも、自信に満ちた“独立工作”だった。
2016
SMAPの草ナギ剛(41)が14日、テレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・8時00分)に出演。SMAP解散騒動の渦中にメンバー初となる生放送に登場したが、同グループの今後について言及しなかった。
【写真】ジャニーズ事務所が発表したコメント
草ナギは、同日にスタートする主演ドラマ「スペシャリスト」(木曜・後9時)の番組宣伝のために早朝から同局の番組に生出演していた。
前番組の情報番組「グッド!モーニング」(月~金曜・4時55分)にも生出演し、こちらでも何も語らなかったが、番組の最後にはカメラに向かって少しほほえみながら神妙な表情で2度、丁寧に頭を下げる姿も。
見ていたファンはSNSで「最後に頭を下げる姿が泣けてくる」「あの表情にはいろんな意味が込められてると思う」などとつぶやき、まだ何も語らないメンバーからのメッセージを必死に受け取ろうとするファンの様子がうかがえた。
SMAPの分裂は決定的。グループの育ての親である女性チーフマネジャーが近く退社することに伴い、中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草ナギ剛、香取慎吾(38)がジャニーズ事務所から独立、木村拓哉(43)は残留する意思を固め、昨年9月から協議が始まっている。スポーツ報知の取材では、とりわけ中居の退社の意向は固いといい、5人のSMAPは事実上の解散となるとみられる。