2016
日本ハムの米キャンプで大きな注目を浴びている大谷翔平投手が「日本出身の次なる期待の星」と特集されている。MLB公式サイトが伝えている。
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大谷は10日(日本時間11日)、米アリゾナ州ピオリアで行われた韓国ロッテとの練習試合で今季初登板初先発。2回を1安打無失点と上々の投球を見せた。
2回には3者連続三振をマークするなど4奪三振。メジャー関係者も多数視察する中での好投に、本人も「いい緊張感でいけたと思います」と手応えを口にした。
その試合後、MLB公式サイトは「大谷は日本出身の次なる期待の星」との見出しで特集記事を掲載。登板前に大谷にインタビューした内容と合わせて、その注目度の高さを伝えた。
その中で本人は「MLBでプレーをすること、それは常に自分の夢です」とコメントしており、「彼はおそらく、ダルビッシュ有や田中将大と同じ道を歩み、投手としてMLBへ挑戦するであろう」とリポートされている。
また記事ではこの日の登板に約50人のメジャースカウトが集結したことを紹介し、「彼らの多くは日本での登板も定期的にチェックしている面々」と説明。さらに「MLBのスカウトたちは大谷に投手としての可能性を感じている」とリポートしつつも、一部のスカウトがその柔軟性や体格、打席での姿勢など打者としても評価している様子を伝えている。
記事では将来的なメジャーへの移籍時期にも言及。「現時点では大谷のMLB移籍に関しては、日本ハムがポスティング制度を選択する道しか存在していないが、大谷はそれが近い将来実現するとは思っていないようだ」としており、大谷自身も通訳を介して「自分がここで全てをやり切ったと思える時、その時にチームに話をするつもりです」とコメントしたという。
また、インタビューの中では二刀流についても触れており、本人は「もし自分を獲得したいというチームが投手としての役割を自分に期待しているのであれば、僕は投手としてやっていきます。打者として期待するのであれば、打者で。僕次第というわけではないです」と、入団する球団の要望次第で進む道を決める考えを示している。
この日はメジャースカウトのスピードガンで最速157キロを計時。大谷は「まだまだ初実戦なので。これから上がってくると思います。無理に上げることはないので、まずは精度をしっかり上げていければと思います」と話す一方で、「やっぱり真っすぐは良くなっているかなと思います。そこを上げていかないといけないかなと思っている。4年目はそこを中心にキャンプをやっていこうと思っていた。いい1日になったと思います」と手応えを口にしていた。
「日本からやってくるであろう次なる大物」と評されている21歳。注目度は高まるばかりだ。
フルカウント編集部●文 text by Full-Count