2016
リオ五輪出場を決めた香港大会、日本大会で計7トライを奪ったサクラセブンズのエース、山口真理恵(26)。チーム唯一のプロ選手として日本女子ラグビー界を引っ張ってきた、美女ラガーにプライベートを聞いた。
――ものすごい練習量だったそうですね。
年間200日以上合宿をして、1日4部練習です。砂浜でのランニング、タックル、フィットネスなど。それだけ練習したというのが自信になり、メンタルが強くなりました。
――ラグビー以外で好きなスポーツは。
K─1、プロレス、柔道など、格闘技です。小学校4年の頃、映画でスティーブン・セガールを見て、この人は戦っていないのに何でこんなに強いんだろうって思って、合気道を始めました。高校2年まで続け、黒帯を取りました。
――その経験がラグビーにも生かされている?
護身術なので、タックルされても自然と受け身の姿勢が取れます。倒れ方が悪くて頭を打ったりする選手もいますが、倒されてケガをしたことはありませんね。
――好きな食べ物は。
お寿司です。中でも中トロには目がありません。海外に遠征する前にはお寿司、帰国したらまずはお寿司。本当は遠征前に生ものはダメなのですが、どうしても食べたくなるんです(笑い)。
――どんな性格か。
男っぽいですね。ケーキ食べに行きたいとか、女子的な要素はありません(笑い)。本当はキャピキャピしたいんですけど。性格はサッパリしています。悪いことを引きずらない。スパッと切り替えられます。女々しい人を見ると、なにー、大丈夫みたいな。気にすんな、ちゃんとしろよって言っちゃいます(笑い)。
――チームメートでおそろいの勝負パンツをはいたりしない?
特に勝負パンツはありませんが、大事な試合ではお気に入りのスパッツをはきます。色は黒です。
――五輪出場を決めた日本大会前には、金と赤のネイルをしてリラックスしていたが。
普段は自分で塗ったりするほどネイル好きです。奇麗だから、見てると安心します。私は金メダルのイメージですが、五輪カラーにした選手もいました。リオ五輪でもするかもしれません。
――世界との差はどこにあると?
スピードとフィジカルですね。ただ、それを埋めるだけの運動量はあります。独走を仕掛けてまたつなぎ、仕掛けてはつなぐ。これができれば必ずトライを取れる。運動量がキーになります。それをもっと高いレベルで発揮したい。
――リオの目標は。
ネイルして、金メダルです。
▽やまぐち・まりえ 89年10月22日生まれ、横浜市出身。159センチ、58キロ。寛政中ではラグビーを続けながら陸上部に所属し200メートルで県の強化選手に選出。横浜立野高2年で日本代表。高卒後、豪州の専門学校入学。10年、15人制ラグビーNSW州代表で全国大会優勝。