【ロンドン時事】11日のロンドン外国為替市場では、円買いの動きが一段と強まり、円相場は一時約1年3カ月ぶりに1ドル＝110円台に急伸した。
　その後いったん113円台まで押し戻されるなど、荒い値動きとなった。午後0時31分現在は1ドル＝112円20～30銭と、前日午後4時比2円15銭の大幅な円高・ドル安。
　10日のイエレン米連邦準備制度理事会（FRB）議長の議会証言をきっかけに、FRBの3月利上げ観測が後退し、円買い・ドル売りに拍車が掛かった。市場関係者によると、円は110円99銭まで買われた。
　欧州株式市場が金融株主導で大幅反落し、先行き不透明感が強まったことも、リスク回避の円買いを招いた。
　ロンドン時間正午ごろの時点では、英FT100種平均株価指数が前日終値比2．40％安。仏CAC40種指数が3．93％安、ドイツ株式主要30銘柄指数（DAX）が2．84％安。