2016
19日放送の情報番組「モーニングショー」(テレビ朝日系)で、司会の羽鳥慎一アナウンサー(44)が“放送事故”に巻き込まれたとネット上で話題だ。
この日は、インフルエンザ対策として予防接種には効果はあるのかなど、インフルエンザに関連したテーマで編成した特集を放送。その中で、受験シーズンということで受験生がインフルエンザ対策として乳酸菌飲料などで乳酸菌を摂取する様子を放送した後、話題の料理として「乳酸菌鍋」を紹介した。この鍋は、乳酸菌を含んだスープで食材を煮るもので、ネット上では「インフルエンザを予防しよう」などと銘打ち紹介するサイトも存在する。
羽鳥アナは一連のVTR終了後、乳酸菌摂取によるインフルエンザ予防効果の有無を、スタジオに呼んでいた専門家の医師に質問。その回答は、乳酸菌摂取によって腸内環境は良くなるとは思うが、データが少ないためインフルエンザ予防効果があるかについては何とも言えないという趣旨だった。
“事故”が起きたのはその直後だ。
羽鳥アナがコメンテーターの玉川徹氏の発言を引用する形で、「加熱したら乳酸菌って死にませんか?」と質問すると、専門家は「死ぬでしょうね」と即答。出演者の間には笑いが広がり、玉川氏は「ですよね。煮沸消毒って意味なくっちゃいますもんね」と畳み掛けた。
これに対し羽鳥アナは、「もう、このコーナーをやめたい」と冗談半分で応じるなど、打って変わってスタジオ内はゆるい雰囲気に。コーナーの趣旨がよく分からなくなったまま、特集は別のインフルエンザ関連の話題に移行していった。
ハプニングを見た視聴者は、早速ネット上で突っ込みを入れた。<なにそのコント><やっちまったなお医者さん>などと、専門家が企画を潰してしまったかのような指摘や、<冷静に考えればそうだよな>と納得の意見も。<普通に食後にヨーグルト食えばよくない?>などと“代替案”を思いつく者も現れた。
ちなみに、乳酸菌飲料として知られるカルピスの公式サイトでは、カルピスが加熱殺菌を行っていることが明らかにされているが、<このとき、乳酸菌自体は死んでしまいますが、乳酸菌がつくりだした乳酸の作用により、おなかの環境を整えたり、(中略)という特性には、変わりがありません>と書かれている。ゆえに、専門家の「死ぬでしょうね」という発言に、「乳酸菌鍋には腸内環境を良くする効果はない」という意味が含まれているかどうかは不明だ。
どうやら乳酸菌鍋に腸内環境を良くする効果はあるようだが、インフルエンザの予防効果やいかに……。