2016
大阪市旭区で26日朝、高齢女性がひき逃げされた事件で、大阪府警旭署は同日夜、道交法違反(ひき逃げ)などの疑いで、大阪市旭区中宮の会社員、東宏宗容疑者(32)を逮捕した。「無免許運転がばれるのが怖くて逃げた」と容疑を認めているという。女性は意識不明の重体で搬送されたが、26日午後に死亡。同署は自動車運転処罰法違反(無免許、過失致死)容疑でも調べる。
逮捕容疑は26日午前6時40分ごろ、旭区中宮の市道交差点で、ワゴン車を無免許で運転中、歩いていた近くに住む無職、釜シゲ子さん(80)をはねて逃走し、死亡させたとしている。
同署によると、東容疑者は同日夕、勤務先の上司とともに同署に出頭した。
2016
司法書士の資格がないにもかかわらず会社登記の申請書を作成したとして、京都府警は27日午前、司法書士法違反容疑で、大阪市中央区の行政書士事務所を家宅捜索。同容疑で、事務所を経営する行政書士、山末晋也容疑者(35)=大阪府東大阪市=を逮捕した。山末容疑者はエステ店などで働く中国人女性をペーパーカンパニーの「経営者」に据えることで、長期滞在が可能な在留資格を得させていたとみられる。
逮捕容疑は平成26年ごろ、司法書士の資格が必要な会社の法人登記の申請を、30代の中国人女性らの依頼を受けて無資格で行ったとしている。
府警によると、昨年9月、京都市右京区のエステ店で働いていたこの中国人女性を風営法違反容疑で逮捕したことをきっかけに事件が発覚。不法に在留資格を得ようとする中国人らの間で、「会社登記の申請をしてもらえれば、長期滞在できる在留資格を得ることができる」という話が広がっていたという。
逮捕された中国人女性は会社経営者などが日本に長期滞在(1年間)できる「投資・経営」の在留資格を持っていた。府警は山末容疑者が会社登記などを通じ、多数の外国人に長期の在留資格を取得させていた可能性もあるとみて調べている。
2016
実在する国会議員のパーティー券購入名目で現金600万円をだまし取ったとして、奈良県警生駒署は27日、詐欺容疑で、大阪府高槻市深沢町の無職、大串康則容疑者(54)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は平成26年4月ごろ、「議員に投資すれば配当が出る」などと持ちかけ、奈良県生駒市内の会社役員の男性(51)から、国会議員のパーティー券購入名目で現金600万円をだまし取ったとしている。
同署によると、男性は仕事を通じて大串容疑者と知り合い、「パーティー券の転売で配当が得られる」などと持ちかけられ、25年10月~26年8月の間に計2100万円を預けた。うち計500万円分は「配当金」付きで返還されたが、その後返還が滞ったため、被害届を提出していた。
大串容疑者は実際には競馬で資金運用し、「20人ほどから約2億円を預かった」などと供述しているという。同署は余罪があるとみて調べている。
2016
27日午前0時ごろ、東京都大田区大森南のマンションの一室で、「子供に熱があり、反応がない」と母親とみられる女性の声で119番通報があった。消防が駆けつけたところ、この部屋に住む新井礼人(あやと)ちゃん(3)が布団の上で心肺停止状態で見つかり、病院に搬送されたが、間もなく死亡した。
礼人ちゃんには全身に多数のあざがあり、警視庁大森署は同日、傷害容疑で20代の母親と同居している無職、永富直也容疑者(20)を逮捕した。捜査関係者によると、母親は「(永富容疑者が)礼人ちゃんと目があったのが気にくわないとして暴行を加え始めた」などと説明しているという。
同署によると、礼人ちゃんの死因は外因性の硬膜下血腫とみられる。搬送時は、顔面や尻などに数時間前から数日前についたとみられるあざがあり、左耳内部から出血。母親は当初、搬送後に診察した医師に対し、「公園の滑り台から落ちた」と説明したが、虐待の疑いがあるとして医師が同署に通報した。
逮捕容疑は25日午後、室内で礼人ちゃんを殴ったり蹴ったりするなどの暴行を加え、頭蓋内出血などの傷害を負わせたとしている。
同署の調べでは、これまでに、礼人ちゃんに対する虐待の相談や通報はなかった。
マンション管理人の男性(62)は、「母親はまめに礼人くんの面倒をみており、22日朝にも自転車で保育園に連れて行くところをみたばかり。あんなに元気だった子が亡くなったなんて信じられない」と言葉を詰らせた。
2016
新聞販売員を装って現金をだまし取っていたとして、警視庁捜査2課は、詐欺容疑で、住所不定で無職、宮田信一容疑者(58)を逮捕した。同課によると、容疑を認めており、「20年間で2千回くらいやった」などと供述している。
捜査2課は、宮田容疑者が産経新聞や読売新聞などの一般紙のほか、スポーツ紙の購読を持ちかけて購読料や更新料名目で現金をだまし取る手口で平成22年以降、約200人から計約230万円をだまし取っていたとみている。
捜査2課が同容疑で逮捕状を取り、公開手配していた。手配後も詐欺を続けていたという。顔の特徴を記憶して雑踏からなどから犯人を捜し出す「見当たり捜査」の捜査員が、東京都台東区上野の弁当店にいた宮田容疑者を発見。身柄を確保した。
逮捕容疑は27年2月、江東区の看護師の女性(45)に「読売新聞の契約を更新してくれれば、スポーツ紙も安くする」などと嘘を言って現金1万2千円をだまし取ったとしている。