2016
女優・吉田羊が芸能界を席巻している。
2月4日に行われた「エランドール賞」授賞式では、有村架純、土屋太鳳ら若手女優にまじり新人賞を受け、存在感は際立っていた。
「1年を通じて活躍した将来有望な新人が選ばれる賞ですが、昨年、映画『ビリギャル』で母子を演じた吉田と有村が同時に受賞というのは極めて珍しいケース。年齢非公開の吉田は過去の受賞者を自分で調べて『最年長の受賞でした』と笑顔で挨拶する余裕を見せていた」(スポーツ紙記者)
小劇場の劇団員の下積み時代から地道に女優活動してきて約18年。吉田が一躍、脚光を浴びたのは一昨年放送された『HERO』(フジ系)で木村拓哉の同僚検事役を演じたことだった。
「役柄に合わせ自ら髪を短く切りボブカットにした効果もあって“クールビューティー”と呼ばれ人気も好感度もアップ。業界からも注目され、一気に仕事のオファーが増えました」(テレビ誌記者)
昨年はドラマに全4クールで出演。映画も4本出演した。
「今年は大河『真田丸』に出演。黒木瞳初監督映画『嫌な女』には初主演する。
女優業だけでなく、イベントに呼ばれる頻度も凄い。昨年は『ベストドレッサー賞』など各賞に選ばれ、受け答えもアドリブが利いて面白いと評判です。先日も『日本ジュエリーベストドレッサー賞』で年齢不詳なのに40代部門に選ばれて堂々と出席。年齢が“40代”と明記されるので、マネジャーに断るしかないと言われたものの、『え、欲しい、と二つ返事でした』と挨拶し、会場の笑いを誘っていました」(芸能デスク)
飾らない女性と評され、CM界でも評価は高い。
「昨年だけでCMが一気に9社という驚異的な数になり、『CM起用社数ランキング』の女性部門でいきなり5位にランクイン。今年もすでに地方も含めると10本ほどある。『CM女王』の座には上戸彩に代わり吉田が着くのでは、とさえ言われています。実年齢が公表されていないこともあり、CMでもいろいろな役ができるのも大きい。OL、女上司、奥さんにも母親にもなれる。幅広い企業の要請に応えられる要素を持っている」(広告代理店関係者)
ひつじ年が終わっても、勢いは増すばかりのようだ。
<週刊文春2016年2月18日号『THIS WEEK 芸能』より>
「週刊文春」編集部
2016
全世界で累計4億5000万部が売れた大ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズ。その最新刊となる第8巻『ハリー・ポッターと呪われた子ども』が7月に発売されることになった。完結編となる第7巻の発売から9年ぶりの新作だが、もともとは、英国で上演する演劇作品の脚本。「英国まで舞台を見にいけない」と嘆く世界中のファンのために書籍化を決めたという。この動きに「金のための恥知らずな試み」と憤るファンも少なくない。新作を無理やり出版する裏には、やはり台所事情があるようだ。
英紙デーリー・メール(電子版)やフランス通信(AFP)などによると、舞台(2部構成)は、ロンドンのウエストエンドで7月30日に開幕の予定。第8巻は、ハリーの誕生日でもある翌日の31日に、紙の書籍と電子書籍の両方が発売される。原案は、シリーズ作者のJ・K・ローリング氏(50)と、英の人気脚本家兼劇作家のジャック・ソーン氏(37)、そして英舞台監督のジョン・ティファニー氏が共同で作り、ソーン氏が脚本化した。
新作は、2007年7月発売の第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』から19年後、結婚して3人の子供の父親となり、魔法省で働くハリーが、末っ子のアルバスとともに一家が背負う過去や宿命、闇の勢力に苦しめられながら戦うという内容だ。
第8巻を出版するのは、米老舗出版社「リトル・ブラウン」。デービッド・シェリー最高経営責任者(CEO)はAFPに、続編刊行について「わくわくしている。ローリング氏と彼女のチームの元には“ロンドンまで舞台を見にいくことができない。舞台を本で楽しみたい”という要望が殺到していた。これに応えられるのは本当に喜ばしいことだ」と誇らしげに述べた。
ハリポタは、出版界で最高のサクセスストーリーとなっただけでなく、映画版(全8作)でも計約77億2300万ドル(約8700億円)を稼ぎ出した。続編発売の知らせに、ツイッターなどインターネット上は早くも大騒ぎに。「大変だわ。続編が出るなんて興奮するわ」「楽しみで仕方ない」など喜びの声があふれた。
しかし、一部の熱狂的なファンからは「金のための出版は、恥知らずな振る舞いだ」と非難する声も出ている。こうしたファンの非難は、あながち的外れな意見ではない。第8巻は何と「2種類」発売されるのだ。1冊は「特別リハーサル版」。脚本が途中で手直しされる可能性があるからで、その後「決定版コレクターズ編集版」を出すという。かなり商魂たくましいが、これには切実な理由がある。ハリポタ電子書籍の売り上げ減少に歯止めがかからないのだ。
ハリポタ電子書籍(全7巻)は、ローリング氏が11年に開設した公式サイト「ポッターモア」で12年から販売。当初は発売3日間で約100万ポンド(約1億6400万円)を突破する驚異的な売り上げを記録したこともある。だが、その後は思ったほど売り上げが伸びていない。
スコットランド紙のスコッツマン(電子版)によると、昨年のポッターモアの売り上げは700万ポンド(約11億4700万円)。数字だけみると、それなりにみえるが、前年の4分の1以下に急減しているのだ。14年は1490万ポンド(約24億4300万円)の黒字だったが、昨年は600万ポンド(約9億8300万円)の赤字に転落。そのため、スタッフを10人リストラして、30人にしたという。果たして、“新作”というハリーの魔法は、ローリング氏への逆風をはね返すパワーがあるのだろうか…。
2016
NHK・Eテレの子ども向け番組「おかあさんといっしょ」(月~土曜・前8時)の「うたのお姉さん」が8年ぶりに交代することになり、21代目の新お姉さんに決まった小野あつこ(年齢非公表)が12日、東京・渋谷の同局で取材会を行った。
【写真】4月から出演する新お姉さんの小野あつことお兄さん・横山だいすけ
20代目・三谷たくみからバトンを受け取った小野は、4月4日の放送から登場予定。オーディションで選ばれたといい「小さい頃から音楽と子どもが大好きだった。近所のお姉さん感覚で親しんでほしい」と呼びかけた。現在は都内の音大の大学院で声楽を学んでおり、フランスやロシアのクラシック歌曲が専門。「ジャンルにこだわらず心から音楽を届けていきたい」と意気込んだ。
歴代最長タイの8年間お姉さんを務めた三谷は「卒業は、私の方から言わせていただいた。いろんな子どもたちと出会え、やりきれたと思った」と卒業までの経緯を告白。8年コンビを組み、4月からも続投する「うたのお兄さん」の横山だいすけからねぎらわれると感極まり涙をこぼした。今後については「芸能事務所などには入らずに、ゆっくり過ごそうかと思っています」と語った。
2016
上野動物園(東京都台東区)は12日、繁殖にむけて展示を中止していたジャイアントパンダの雄、リーリーと雌、シンシン=ともに10歳=について、今シーズンの繁殖を断念し、13日から展示を再開すると発表した。今年は初の人工授精も視野に準備を進めていたが、シンシンが発情のピークを迎えないまま、排卵を終えてしまった可能性が高いという。
2頭が交尾に至らないのは3年連続。園は「期待していただけに残念な気持ちでいっぱい」としている。
園によると、2頭は恋鳴きなど発情を示す行動が確認されたため、4日に展示を中止し、自然交配を促す「お見合い」などを繰り返していた。だが、10日の血液検査でシンシンが5~6日ごろに排卵を終えていた可能性が浮上。10日以降は発情行動も減ったため、「今後お見合いをさせても、自然交配や人工授精の機会はない」と判断したという。
シンシンは今後数日間に麻酔を使った健康診断を行う予定で、13日の展示再開はリーリーのみになる。
2016
駅構内の軌道上に侵入したとして、大阪府警池田署は12日、豊中市東豊中町の不動産会社経営の男(41)ら3人を鉄道営業法違反(鉄道地内立ち入り)容疑で池田区検に書類送検した。男らは停止している電車の前でレール上に寝そべるなどして写真を撮影、ネットで公開していた。
送検容疑は昨年6月3日午前0時半から3時半ごろと、同年7月8日午前0時半から2時半ごろにかけて、池田市石橋の阪急箕面線石橋駅構内の軌道上に、北側の踏切から侵入したとしている。
男は自身のスマートホンで友人の兵庫県宝塚市仁川の会社員(40)に撮影を依頼。6月3日は、停止している始発電車正面を押すようなポーズを、7月8日は大阪府吹田市広芝町の会社員(41)と一緒に電車正面のレール上で寝そべったポーズを取り、写真をネット上で公開した。
ネットを見た兵庫県西宮市の会社員の男性(22)が阪急電鉄に連絡。同電鉄からの被害届けで、池田署がアカウントなどから3人を割り出した。
3人は「49年会」を名乗る同世代の飲み仲間で、いずれも飲酒した帰り。同署の調べに対し、「その場のノリで悪ふざけをしてしまった」と容疑を認め、写真もすでに削除している。