2016
昨年末に平子理沙(44)と離婚した吉田栄作(47)が8日、東京・渋谷のNHKで行われた同局出演ドラマ「愛おしくて」(火曜後10・0)の制作発表に出席。離婚後、初の公の場で報道陣に対し「年末はいろいろありましたが、今年は心機一転、がんばります」と心境を明かしていたが、離婚前の昨年11月、同作についてのインタビューをしていた。
ドラマは12日からスタート。主演の田中麗奈(35)演じる染物師が師匠(秋吉久美子、61)の恋人(吉田)に心ひかれていく物語だ。吉田にとって2005年の同局「ダイヤモンドの恋」以来となる11年ぶりのラブストーリーで、当時のインタビューでは「心の深い部分でつながって、その気持ちを温める…若いころとは違う、40代の恋愛感情を表現したい」などと語ってくれた。
そのときは生き生きとした表情で、インタビュー後は「ドラマの宣伝、お願いします」とガッチリ握手。離婚の雰囲気は全く感じられなかった。
その取材が縁で、18日付に掲載した離婚後の独占取材に応じてくれた。「公私は分けて考える」という考えで、離婚発表も「愛おしくて」の撮影スケジュールを考慮し、撮了間際の昨年12月23日に決定した。それでも「すべてはひとりの体の中で起こっていることなので…」と切り出すと、「演技には今までの人生経験のすべてが反映されるもの。僕も俳優である前にひとりの人間。例えば、誰かをなくせばその悲しみは出るだろうし…」と繊細な一面をのぞかせた。
そして最近、関係者を通じて吉田から、定期券サイズでオリジナルの携帯カレンダーをいただいた。離婚後の初作品で“禁断のラブストーリー”に出演するというプレッシャーもあるはずだが、記者への気遣いとドラマへの愛情を見せてくれた。
劇中では言葉に頼るのではなく、複雑な心情を視線や繊細な仕草で表現する難役に挑戦中。揺れ動く自身の感情と真摯(しんし)に向き合い、より深みを増した“大人の演技”に注目したい。(MM)