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 阪神大震災で犠牲になった教え子をしのんで毎年1月17日に断食している小学校教諭を描いた絵本が9日から兵庫県西宮市内のギャラリーで展示される。絵本は市内の小学校で震災学習の際に使われてきたが、多くの子供に震災を語り継いでいこうと初めて一般公開される。モデルとなった同市教委職員の杉田二郎さん(50)は「親しみやすい絵本をきっかけに、命の大切さについて考えてほしい」と話している。

 杉田さんは震災があった平成7年1月、同市立香櫨園(こうろえん)小で3年生のクラスの担任だった。震災で市内にあった自宅は無事だったが、学校の周りでは、多くの建物が倒壊していた。「うちのクラスの子は大丈夫だろうか」。不安を抱えながらも、避難所となった学校で、被災者の対応に追われた。

 震災から2日後、学校を訪れた自衛隊員から、教え子の三浦舞さん=当時(8)=が暮らすアパートが全壊し、遺体を運び出したことを聞かされた。すぐに遺体安置所となっていた市内の総合体育館に向かい、舞さんを探した。舞さんの名札を見つけ、毛布をめくって確認。横には舞さんの母親と兄、妹の遺体も安置されていた。

 人懐っこい女の子だったという舞さんから、震災前に「3学きもべんきょうをがんばるぞ~」と年賀状をもらったばかりだった。

 「生きているうちに、もっと何かしてあげられたのではないか」と、自分を責める日が続いた。震災から数カ月後、同僚女性に「ずっと覚えていてあげることが大事だと思う」と声をかけられた。そこで毎年1月17日に舞さんが食べることができない食事を抜き、舞さんを思い出す日と決めた。

 10年ほど前、このエピソードを知った知人らが、杉田さんをモデルに手作りの絵本を制作。「おむすびの涙」というタイトルで、震災後に生まれた少女が、1月17日に杉田さんがおむすびに手を付けないことを不思議に思い、隠された理由を知るというストーリーだ。

 杉田さんは原画を譲り受け、学校での震災学習で活用していたが、6年前に市教委に異動になって以降、その機会が減った。そこで、多くの子供に震災を知ってもらおうと絵本を一般公開することを決めた。

 今年も17日に断食するという杉田さん。「震災を知らない世代に命の大切さをどう伝えられるか、これからも考えていきたい」と話している。

                  ◇

 ギャラリーわびすけ(同市甲子園口)では、絵本の原画や舞さんの年賀状などを展示する。17日まで。問い合わせは同ギャラリー((電)0798・63・6646)。

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