2016
菅義偉官房長官は5日の記者会見で、韓国が「日本軍慰安婦白書」を予定通り出版する方針を示したことに対し「(慰安婦問題について日韓の)お互いが最終的、不可逆的という形で確認しあった。韓国政府は適切に対応していくだろう」と韓国側の動きを牽制(けんせい)した。
菅氏は慰安婦白書について「内容など詳細は承知していない」とした上で、「岸田文雄外相と韓国の尹(ユン)炳世(ビョンセ)外相が共同記者発表した内容に尽きる。それ以上でもそれ以下でもない」と述べた。
2016
菅義偉官房長官は5日の記者会見で、安倍晋三首相が今月20日からスイス東部ダボスで開催される世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)への出席を見送ることを明らかにした。
菅氏は首相欠席の理由について「国会最優先の形の中で、諸々のことを考えて判断した」と述べ、平成27年度補正予算案などの国会審議を優先させる考えを示した。
2016
教科書を発行する「三省堂」と「数研出版」が中学教員らに検定中の教科書を見せて謝礼を渡していた問題を受け、文部科学省が水面下での営業の過熱を防ぐため、採択期間中の教科書会社による説明会を容認する方向で検討していることが5日、分かった。業界団体と調整の上、4月にも通知を出し、次に小学校の教科書(道徳)の採択が行われる平成29年度からの適用を目指す。
文科省は19年に各社に対し、採択期間中に教科書に関する説明会の主催や関与をしないよう通知していたが、同省は結果的にこの通知が過度な営業を招く一因になったとみたもようだ。
説明会は、検定終了後の4~7月の開催を想定。各社が教科書の編集方針や特徴を説明したり、改善のための意見を聞いたりできるようにする。採択に関わる教員だけでなく、一般の教員の参加も認める方針。
三省堂や数研出版をめぐっては、営業担当者らが水面下で教員らに接触し、検定中の教科書を見せて現金や図書カードを謝礼として渡すなど過度な営業活動が横行。中には教科書採択に関わる教員も含まれるなど、採択の公平性を揺るがす事態にもなっていた。
2016
安全保障関連法に反対する学生団体「SEALDs(シールズ)」の中心メンバー、奥田愛基(あき)さん(23)らの殺害を予告するような内容の脅迫文を送ったとして、神奈川県警戸塚署は5日、脅迫容疑で、名古屋市の少年(19)を逮捕した。同署によると、「ストレスを発散させるためにやった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、昨年9月20日ごろ、奥田さんと家族の殺害を予告するような脅迫文を郵送したとしている。奥田さんが在籍する明治学院大(東京)などによると、脅迫状は同月24日に別の大学に届き、明治学院大に連絡が入った。
脅迫文が送られた後、奥田さんはツイッターで「何か意見を言うだけで、殺されたりするのは嫌なので、一応身の回りに用心して、学校行ったりしてます」と発信していた。
2016
子連れで「財布が置きっぱなし」などと通行人に話しかけて現金をだまし取ったとして、奈良県警奈良署は5日、詐欺容疑で住所不定、無職、飯田敏和(39)=同罪で起訴=と、木ノ桐久味子(37)=同=の2容疑者を再逮捕した。「間違いない」といずれも容疑を認めている。
再逮捕容疑は、昨年7月14日午後1時ごろ、奈良市内の大型商業施設で同市の男子大学院生(23)に「友人のマンションがオートロックで閉め出された。携帯や財布が置きっぱなし」などと嘘をいい、返済の意志があるように装って現金1万8千円を詐取したほか、同月16日に同県大和郡山市内で奈良市の無職男性(30)から同様に現金9万9千円をだまし取ったとしている。
現場には木ノ桐被告の娘(8)も同行しており、2人は昨年12月、同様の手口で1万円を詐取したとして逮捕され、娘は保護された。飯田被告は「4年間ホテル暮らしで、60~70件やった」などと供述、県警には約20件の被害申告が寄せられているといい、同署で余罪を調べている。