2016
知人宅の玄関ドアのカードキー差し込み口に接着剤を流し込んだとして、奈良県警天理署などは5日、建造物損壊容疑で、同県明日香村森林組合職員、田中淳容疑者(37)=同村祝戸=を逮捕した。「トラブルがあり、相手の態度に腹が立っていた」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、同日午前4時20分ごろ、知人の同県田原本町の男性アルバイト店員(26)宅のハイツ玄関ドアで、カードキーの差し込み口に液体の接着剤を流し込み、解錠できない状態にしたとしている。
同署によると、男性宅では昨年末からカードキー差し込み口に砂が入れられるなどの被害が6件続き、男性が被害届を提出。同署などが警戒していた。
2016
5日午後0時15分ごろ、大阪府貝塚市津田北町の府道で、自転車で道路を横断していた同府岸和田市南町の整体師、池田清芳さん(88)が軽乗用車にはねられた。池田さんは病院に搬送されたが、死亡が確認された。
大阪府警貝塚署は自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で、軽乗用車を運転していた同府泉佐野市新安松、無職、北川功容疑者(76)を現行犯逮捕。容疑を過失致死に切り替え、調べている。
2016
佐藤龍太さんと、殺人容疑で逮捕された小島庸平容疑者、少年の3人は千葉県我孫子市内の建築会社の同僚で、渡辺真純容疑者も元同僚だった。同社社長の男性と妻は5日、「報道で知りびっくりした」とショックを受けた様子で話した。
佐藤さんと小島容疑者について男性は「トラブルを聞いたことはない」と話した。昨年12月の職場の忘年会には2人とも出席。男性の妻は「みんな和気藹々(わきあいあい)とした感じで、異変はなかった」と振り返る。
捜査関係者によると、佐藤さんは昨年夏ごろ、小島容疑者の自宅に居候をしていた。小島容疑者は、佐藤さんとの金銭トラブルがこの時期に生じたと話しているという。
男性によると、佐藤さんは同社で勤務し1年程度が経過。月に7~10日程度出勤し、「しっかりやっていた」という。妻は「やんちゃな外見で無愛想なところもある今時の若い子だった」と話した。
小島容疑者は1年半ほど勤務。男性は「お金が事件の原因になったかのような報道も見たが、悪ふざけが過ぎてしまったのではないか…」とつぶやいた。
2016
千葉県柏市で佐藤龍太さんが橋の上から川に落とされて殺された事件は、仲間内の金銭トラブルがきっかけとみられる。グループ内のトラブルなどから重大な結果を招く事件は各地で相次いでおり、専門家は「集団では行為がエスカレートする傾向にある」と指摘している。
昨年2月、川崎市で中学1年の男子生徒=当時(13)=が川で泳がされた後、首を切られて殺害された。神奈川県警が遊び仲間の少年3人を逮捕。主犯格の少年は「(男子生徒が)慕われていることにむかついた」と供述した。
昨年4月には、横浜市の河川敷で飲酒し寝込んだ男子専門学校生=同(17)=を殴ったり川に落としたりした上、放置して死亡させた疑いで、同じ中学校だった3人が逮捕された。
愛知県刈谷市でも昨年6月、男子高校生=同(15)=が、交際相手の女性をめぐるトラブルから、遊び仲間の少年らに川に入ることを強要されて溺死した。川に入るよう集団で暴行した疑いで逮捕された3人は「(被害者の)男子高校生には彼女がいたのに他の女の子をナンパして腹が立った」と供述した。
臨床心理士の長谷川博一氏は「仲間うちで1人を糾弾する状況下では、『他の者に見られている』という意識が働き、1対1より行為がエスカレートする傾向にある」と指摘。「この傾向は20代前半までの年齢に多い。人格形成ができていないため、他人の影響を受けやすく、集団心理に飲み込まれがちだ」と話した。
2016
リオ五輪出場を決めた香港大会、日本大会で計7トライを奪ったサクラセブンズのエース、山口真理恵(26)。チーム唯一のプロ選手として日本女子ラグビー界を引っ張ってきた、美女ラガーにプライベートを聞いた。
――ものすごい練習量だったそうですね。
年間200日以上合宿をして、1日4部練習です。砂浜でのランニング、タックル、フィットネスなど。それだけ練習したというのが自信になり、メンタルが強くなりました。
――ラグビー以外で好きなスポーツは。
K─1、プロレス、柔道など、格闘技です。小学校4年の頃、映画でスティーブン・セガールを見て、この人は戦っていないのに何でこんなに強いんだろうって思って、合気道を始めました。高校2年まで続け、黒帯を取りました。
――その経験がラグビーにも生かされている?
護身術なので、タックルされても自然と受け身の姿勢が取れます。倒れ方が悪くて頭を打ったりする選手もいますが、倒されてケガをしたことはありませんね。
――好きな食べ物は。
お寿司です。中でも中トロには目がありません。海外に遠征する前にはお寿司、帰国したらまずはお寿司。本当は遠征前に生ものはダメなのですが、どうしても食べたくなるんです(笑い)。
――どんな性格か。
男っぽいですね。ケーキ食べに行きたいとか、女子的な要素はありません(笑い)。本当はキャピキャピしたいんですけど。性格はサッパリしています。悪いことを引きずらない。スパッと切り替えられます。女々しい人を見ると、なにー、大丈夫みたいな。気にすんな、ちゃんとしろよって言っちゃいます(笑い)。
――チームメートでおそろいの勝負パンツをはいたりしない?
特に勝負パンツはありませんが、大事な試合ではお気に入りのスパッツをはきます。色は黒です。
――五輪出場を決めた日本大会前には、金と赤のネイルをしてリラックスしていたが。
普段は自分で塗ったりするほどネイル好きです。奇麗だから、見てると安心します。私は金メダルのイメージですが、五輪カラーにした選手もいました。リオ五輪でもするかもしれません。
――世界との差はどこにあると?
スピードとフィジカルですね。ただ、それを埋めるだけの運動量はあります。独走を仕掛けてまたつなぎ、仕掛けてはつなぐ。これができれば必ずトライを取れる。運動量がキーになります。それをもっと高いレベルで発揮したい。
――リオの目標は。
ネイルして、金メダルです。
▽やまぐち・まりえ 89年10月22日生まれ、横浜市出身。159センチ、58キロ。寛政中ではラグビーを続けながら陸上部に所属し200メートルで県の強化選手に選出。横浜立野高2年で日本代表。高卒後、豪州の専門学校入学。10年、15人制ラグビーNSW州代表で全国大会優勝。