2016
提供が禁止されているフグの肝臓を提供したとして、広島県警福山東署は26日、福山市南町の飲食店に勤務しているアルバイト店員の男性(61)=同市千田町=を食品衛生法違反の疑いで福山区検に書類送検した。
送検容疑は、平成27年6月21日、勤務先の飲食店で客1人に対してフグの肝臓を提供したとしている。
2016
大阪・梅田の繁華街で乗用車が暴走し2人が死亡、1人が重体、8人が重軽傷を負った事故で、死亡したビル管理会社経営、大橋篤さん(51)=奈良市=の運転していた乗用車のスピードが、最大で時速約50キロに達していた可能性のあることが27日、捜査関係者への取材で分かった。大橋さんは心疾患により意識が薄くなった状態でアクセルを強く踏み込んだとみられ、大阪府警は詳しい原因を調べている。
大橋さんの車は現場のスクランブル交差点の西側約100メートルの路肩から急発進。柵や縁石に接触しながら歩行者が横断中の交差点に突っ込み、さらに歩道に乗り上げて歩行者を次々とはね飛ばしながら走行し、歩道上の花壇にぶつかって停車した。運転席と助手席のエアバッグは両方とも作動していた。
捜査関係者によると、防犯カメラの映像を解析するなどしたところ、車が交差点に進入した段階で時速50キロ近いスピードが出ていた可能性があることが判明。また、エアバッグは通常、時速30キロ以上で衝突しないと作動しない仕組みで、花壇に衝突した際も30キロ以上は出ていたとみている。
大橋さんは事故直前、心疾患の前兆を感じるなどしてハザードをつけて路肩に停車していたとみられ、意識が薄れていく中、アクセルを踏み込んで車を発進させた疑いが持たれている。府警は大橋さんの当時の病状をさらに調べるとともに、車のギアの状態などについても鑑定を進めている。
2016
26日午前8時25分ごろ、兵庫県豊岡市日高町のホテルで、合宿中の同志社大のダンスサークルの学生から「仲間が呼吸しておらず、意識がない」と119番があった。同大1年の男子学生(19)=京都府京田辺市=が倒れており、病院に搬送されたが、死亡が確認された。男子学生は前日夜から他の学生らと酒を飲んでいたといい、兵庫県警豊岡南署は27日に司法解剖し、死因を調べるという。
同署や消防によると、サークルの合宿は22~26日の予定で25人が参加。26日朝、男子学生は布団の中でぐったりしていた様子で発見された。男子学生の口の周りには嘔吐の跡があったという。
2016
父の死後に血縁関係が判明し婚外子として認知(死後認知)された男性が、すでに父の遺産を分割していたほかの相続人に、金銭による遺産の支払いを求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(小貫芳信裁判長)は26日、支払い評価額算定の基準となる時点を「死後認知で相続人となった人物が、他の相続人に遺産の支払いを求めたとき」とする初判断を示した。
民法910条は、死後認知などで相続開始後に相続人になった人物が遺産分割を求める際、他の相続人がすでに遺産の分割や処分をしてしまっている場合には、金銭による支払い請求権を有する-と規定している。原告の男性が相続人であることに争いはないが、ほかの家族は男性の死後認知時点ですでに遺産を分割。遺産には不動産などが含まれ、評価額が時期によって約8億~17億円まで上下していたため、どの時点の評価額を男性への支払いの基準にするかが争われた。
2016
経済産業省の事務次官を脅す内容の文書を同省に送ったとして、警視庁捜査1課は26日、脅迫の疑いで、東京都豊島区南長崎のカメラマン、福田文昭容疑者(69)を逮捕した。
捜査1課によると、「ファクスを送ったが、仕事だった」などと供述。他の省庁の事務次官らにも同様の文書が届いているといい、関連や詳しい動機などを調べる。
逮捕容疑は、昨年11月17日朝、経産省の菅原郁郎次官やその家族に危害を加えるという趣旨の筆書きの文書1枚を、自宅から事務次官室にファクスで計3回送ったとしている。
ファクス番号は公表されておらず、捜査1課は把握の経緯も調べる。
福田容疑者は、写真誌「フォーカス」のカメラマンとして田中角栄元首相の法廷写真を隠し撮りしたことなどで知られた。