2016
息子を装って高齢者から現金をだまし取ったとして、警視庁蒲田署は25日、現金を受け取った「受け子」の男の防犯カメラ画像を公開し、情報提供を呼びかけた。
同署によると、1月29日午前9時半ごろ、東京都大田区の無職男性(89)の自宅に長男を装って「300万円が入ったカバンを盗まれた。お金を何とか用意してほしい」などと嘘の電話があり、同日午後1時半ごろ、長男の同僚を名乗る男が自宅を訪れ、男性から現金150万円を受け取って立ち去った。
その後、「さらに現金が必要」などと電話があったが、帰宅していた長男の妻が被害に気づき、同署に相談した。
男は20歳ぐらいで、身長約165センチ。黒い短髪で白いワイシャツに黒っぽいネクタイを締め、黒っぽいジャンパーを羽織っていた。
情報提供は同署(電)03・3731・0110。
2016
自民党は25日、2020年東京五輪・パラリンピック関連部会で、メーンスタジアムとなる新国立競技場の観客席のいすを木製にするよう求める決議を採択した。遠藤利明五輪相は決議文を受け取り、「できればそうしたい」と前向きな姿勢を示した。整備計画では約6万8千席の観客席をプラスチック製いすとしており、決議では「一般的なスタジアムと変わらない」などと再考を求めた。
2016
広島市で昨年6月、男子大学生がインスリンなどの薬物を投与された末に殺害され、現金が奪われた事件で、容疑者の男が逮捕されてから25日で1週間。男と大学生は6年前、入院先の病院で知り合い、大学生が手にした大金目当てに近づいたことなどがわかってきた。しかし、地味な生活を送っていたという男がなぜ、大学生から現金をだまし取ったうえ殺害したのかなど、不明な点も多い。(児玉佳子、森西勇太)
■「生活費に…」
強盗殺人容疑で18日に逮捕された広島県安芸高田市の無職、山本勝博容疑者(43)は、広島市安佐南区の広島修道大4年、佐藤裕樹さん=当時(24)=の自宅で、「元気になる」などといって、佐藤さんに複数回にわたって抗鬱剤やインスリン製剤、殺鼠剤などを投与。昨年6月23日に意識をもうろうとさせて浴槽内に入れて殺害し、数万円を奪ったとされる。
山本容疑者は殺害前の同年5月、佐藤さんに株の投資話を持ちかけて現金100万円をだまし取ったとして、今月7日に詐欺容疑で逮捕されており、「生活費に使った」と供述していた。
ガス壊(え)疽(そ)という病気で約15年前に右足を切断していた山本容疑者は両親と自宅で生活。母親によると、外出することは少なく、自宅でパソコンをしていることが多かった。
収入としては月額10万円程度の障害者年金があり、母親にとって、同容疑者が消費者金融などから借りていたとされる数百万円の借金の理由は「まったく見当がつかない」という。捜査関係者も「ギャンブルなどをしておらず、借金の理由は不明」と話す。
■接点は病院
山本容疑者は地元の高校を中退し、ガソリンスタンドで勤務していたが、約20年前に病気を発症したことから退職。足を切断した後も入退院を繰り返し、6年前に大けがで入院してきた佐藤さんと広島県三次市内の病院で知り合った。
佐藤さんは退院後もたまに山本容疑者を見舞うなどしていたが、急速に2人が接近したのは、捜査関係者は「親族から佐藤さんに数百万円のお金が渡された後」と説明。佐藤さんからだまし取った100万円の返済を迫られると、配当金などとして渡し、その額は50万円以上になっていたという。
■アリバイ工作も
返済金をめぐるやりとりは、県警が押収した携帯電話のメールなどから明確になっている。いつから殺害を計画していたなどについては、「判然としない」(捜査関係者)という。
山本容疑者は、県警の調べに「インスリンは知人からもらった」などと供述しており、殺害目的で入手した可能性が高い。殺害後には佐藤さんの携帯電話メールに「今、アストラムライン(公共交通機関)に乗ったよ」と送信するなどアリバイ工作もみられ、県警は計画的な犯行とみて捜査している。
消費者金融からの借金や佐藤さんからだまし取った100万円。さらには佐藤さんへの複数の薬物投与…。「病気を発症したあとも、右足を切断した時も気丈だった」(母親)という山本容疑者の心の闇は、いまだに見えてこない。
2016
民主党の長妻昭代表代行は25日午後の記者会見で、維新の党との合流に伴い進退論が浮上している民主党公認マスコットキャラクター「民主くん」について、“解雇”の場合には「手厚い対応」が必要になるとの認識を示した。政権時代は厚生労働相を務め、雇用・労働政策に精通する長妻氏が示した救済策とは-。
--民主くんはクビになるのか
「われわれもですね、労働者を大切にする政党でして、雇い止めとか、そういう問題にも取り組んできたわけでありますので…。まだ決まったわけではありませんから、もしそういうことになるのであれば、手厚い対応をとらなければいけないというふうに思いますので、相当党内でも、民主くんの行く末を心配する声もありますから、これは責任を持って幹事長と一緒に対応していきたいと思います」
--民主くんの契約更新は
「私も、民主くんの労働契約がどういう契約になっているかはまだ把握していませんけれども、いずれにしても、そういう親しまれている度合いもよくよく見ながら、(新党に関する維新の党との)協議会にわれわれも臨んでいきたいと思います」
--(ツイッターによると)民主くんは産経新聞を購読しているとのことだが、民主党に批判的な産経新聞を購読していることはマイナスにならないか
「これ、ちょっと私も今、初めて…。ただ、まあ、個人がどの新聞を購読しているか否かは、私はちょっと個人情報に近い範疇(はんちゅう)に入るんじゃないかとも思わなくもないし、私は、特定の新聞が常に民主党攻撃とも私は受け取っておりませんので、ときには温かいまなざしを客観的に向けていただくということも、そういう記事もありますし。民主くんのその話は初めて聞きまして、別にそれは自由ですから、本人の好きなものでいいんじゃないかと思います」
2016
安倍晋三首相は25日、首相官邸で、第92回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)で39年ぶりの完全優勝を果たした青山学院大陸上部の原晋監督や選手らと面会し、「すごいと思う。2020年東京五輪を目指して、それぞれ頑張ってもらいたい」と激励した。
首相は平成28年度予算案審議を箱根駅伝に例え、険しい上り坂が続く第5区を念頭に「予算委員会で、衆院もいよいよ第5区に入った。そこに山があり、来週ぐらいには(往路ゴール地点がある)芦ノ湖を見たいと思う」と、速やかな衆院採決に意欲を見せた。
また、原監督から「箱根駅伝にも『上り坂』『下り坂』『まさか』という坂がある」と指摘を受けると、首相は「その『まさか』にならないように(したい)」と笑顔で応じた。