2016
DeNAは第1クール最終日、ラミレス監督が初めてノックバットを振った。遊撃のポジションを争う2年目の倉本とドラフト3位の柴田(国学院大)を相手に約30分、200球を超えるノックの雨を降らせ「2人がよく取ってくれたから僕も気分がよかった」と笑顔。柴田は「きつかったけど愛情がありましたね」と汗をぬぐった。
ノックの前には若手に打撃指導もするなど、積極的に動いた指揮官は「今は大丈夫だけど、あすの朝は体が痛くなるかもしれないね」と苦笑いしていた。(宜野湾)
2016
球界を代表するスターだった清原和博容疑者(48)が逮捕されたことを受けて3日、プロ野球の各キャンプ地にも衝撃が走った。
沖縄・宜野座村でキャンプを張る阪神の藤川球児投手(35)は「何も言えないです。言える立場にない。頑張るしかない、(清原容疑者が)自分で。誰もが弱さを持っているんで。まだどうなるか分からないが、まだ人生は続くので、元気になれたら…」と複雑な表情で話した。
清原容疑者の巨人時代を中心に名勝負を繰り広げた。それだけに「(逮捕されても)人間関係は続くと思う。感謝している。もう1回、復活してほしい。人生、先は長い」と思いやった。
清原の引退試合に駆けつけるなど、親交があった金本知憲監督(47)は、報道陣の問いかけに「それはなしにしましょう」とだけ語った。
一方、阪神の四藤慶一郎球団社長は、プロ野球選手のモラル強化に関し、「子供の模範という存在で襟を正していかないといけない」と言及。中日の西山和夫球団代表は「法律に触れるものに手を出してはならないと、契約交渉で個人個人に話している」と球団の取り組みを説明した。
2016
世界最高峰リーグ、スーパーラグビーに今季から参戦し、27日にライオンズ(南アフリカ)との初戦(東京・秩父宮)を迎える日本チーム「サンウルブズ」が3日、東京都内で始動した。初日は選手34人のうち、7人制日本代表として豪州遠征中の山田章仁(パナソニック)らをのぞく26人が参加。初ミーティングでは、元ニュージーランド代表フッカーのマーク・ハメット・ヘッドコーチ(HC)が「すべての試合が挑戦になる。サンウルブズのスタイルを確立させていきたい」と抱負を述べた。
5日までメディカルチェックと並行してHCと選手との個人面談を行い、8日から愛知県内で強化合宿に入る。事前に各選手へ「(愛称の)ハマーと呼んでくれ」とメールを送っていた指揮官はこの日、「美人だろ」と2人の娘の写真を示すなど、非公開で行われたミーティングは和やかな雰囲気で進んだという。
日本代表として昨年のワールドカップを経験したロック真壁伸弥(サントリー)は「(HCは)すごく自由な感じでわくわくする。1試合1試合こなすので精いっぱいだろうが、1試合目から楽しみたい」と話した。
2016
楽天の新外国人アマダーが快音を連発した。春季キャンプ3日目で初めて行われた屋外でのフリー打撃で、17本の柵越えを披露。135キロの巨体にたがわぬパワーをみせつけた。
昨季はメキシカンリーグで41本塁打を放つなど長打力が持ち味。視察に訪れていた西武の亀井猛斗スコアラーは「カブレラ(元西武)みたい。一塁守備も身のこなしがいい」と警戒を強めた。
昨季のチーム本塁打数はリーグ5位タイと長打力不足に泣いた。「万全ではないが、少しずつ慣れていければ」と話すメキシコ出身の29歳に、梨田監督も「スイングのぶれもないし、選球眼も良さそう」と中軸候補として期待を寄せていた。
2016
ヤクルトの沖縄・浦添キャンプは3日、初の屋外練習でフリー打撃が行われた。
2つ並んだケージでは昨季38本で初の本塁打王となった山田、2013年にプロ野球記録となる60発をマークしたバレンティンが競演。山田は41スイングのうち、鋭いライナー性の打球など8本が柵越えし「今年初のフリー打撃は気持ちよかった。思っていたよりバットが振れていた」と早くも手応えを実感した。
バレンティンは53スイングで11発。「まだ感覚を確かめる段階だけど、まだ2カ月あるからこれから状態を上げていきたい」と満足そうに振り返った。
競い合うように快音を響かせたが、山田は本塁打王のタイトルについては「バレンティンに譲ります。ほかに何かタイトルを取れたらいい」。一方のバレンティンは「(山田を)見ている機会はなかったよ。今年はけがさえしなければ成績はついてくると思う」と復活に自信をにじませた。(芳賀宏)