2016
衆院予算委員会は6日の理事懇談会で、安倍晋三首相が出席する平成27年度補正予算案の基本的質疑を8、12両日に開くことを決めた。13日午前には集中審議も開く見通しだ。与党は13日午後に締めくくり総括質疑と採決を行うよう提案したが、野党は拒否した。
2016
公明党は6日、国会内で党外交部会を開き、慰安婦問題に関する昨年末の日韓合意について、外務省幹部から説明を受けた。出席した議員からは、在ソウル日本大使館前の慰安婦像の確実な撤去を求める声が上がった。
荒木清寛外交部会長は冒頭、「日韓国交正常化50年の節目にふさわしい、画期的な意義のある合意だった。これを契機に日韓関係が進展するようバックアップしていきたい」とあいさつした。
会合では出席議員から「今回の合意に対する韓国世論の評価は厳しいのではないか」などといった質問が出たほか、慰安婦像の撤去について「日本側としては非常に重要な問題だが、見通しはどうか」とたずねる声が上がった。これに対し、外務省側は「日本政府としては、韓国側の努力を注視するとしか言えない」と答えるにとどめた。
出席者からは、安倍晋三首相が今後、韓国の元慰安婦に送るとみられる手紙の中で、将来にわたって謝罪の意思を示すことが必要ではないかといった意見も出た。
2016
航空自衛隊は6日午後2時20分頃、北朝鮮による水爆実験実施の発表を受け、大気中の放射性物質を収集するため、築城基地(福岡県築上町)から朝鮮半島付近に向け、T4練習機1機を発進させた。空自が派遣したT4は計3機となった。空自幹部が明らかにした。
2016
北朝鮮が「水爆」実験に成功したとの発表に、日本政府内で疑問の声が出ている。政府筋は「爆発の威力は水爆と原爆では全然違う」と指摘。自衛隊幹部は、今回の地震波の大きさが過去3回の核実験と同程度だったことから「水爆だったらもっと大きな威力になるはずだ」と首をかしげ、北朝鮮が「水爆」と発表した理由を「威力がある手段を得たというアピールになるのでは」と推測する。別の政府関係者も「今回のは地震の波形などから見て水爆ではないようだ」との見方を示した。
菅義偉官房長官は6日夕の記者会見で「政府は『水爆』との認識か」と問われ「詳細についてはまだ確定していない。我が国の分析と同時に、米国、韓国と連携して対応したい」と述べた。
2016
安倍晋三首相は5日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝し、5月に同県で開催される伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)について「伊勢志摩には悠久の歴史を紡いできた伊勢神宮、大小の島々、多くの入り江が織りなす美しい自然がある。この素晴らしい環境でG7(先進7カ国)のリーダーたちと世界が直面するさまざまな課題について率直な議論を行い、実り豊かな成果を出していきたい」と述べた。参拝後に記者団の質問に答えた。